Column
香港保険・オフショア投資情報
世界通貨はドル対して下落: 円安と今後の見通し|香港保険・オフショア投資情報
2023.10.24
金融情報
世界通貨はドル対して下落: 円安と今後の見通し
ここ数ヶ月、日本円は大幅に値下がりし、7月中旬以降、対米ドルで7.45%下落しました。この円安は主に、7月14日から10月16日までに6.25%上昇した米ドル指数の急騰に起因しています。
特筆すべきは、この傾向は日本円に限ったことではなく、世界の主要通貨が一斉に対ドル安に振れたことです。オーストラリアドル/カナダドル/ユーロ/日本円/ニュージーランドドル/ポンドが、-3.38%~-7.66%の下落を記録しました。
通貨 | 変化率(%) |
オーストラリアドル | -7.66 |
カナダドル | -3.38 |
ユーロ | -6.16 |
日本円 | -7.45 |
ニュージーランドドル | -7.22 |
ポンド | -7.08 |
このように広範囲で起きた下落は、堅調な米国経済、米国投資の高い利回りの魅力、米国と他の主要国との経済成長見通しの乖離の拡大など、いくつかの要因の結果です。
昨年を振り返ると、2022年10月中旬、ドル円は一時151.937円を記録しました。2023年10月1日に為替レートは、またも150円を超え、150.142円となりました。これは昨年の水準に近く、米ドル対円が150円の大台を超えた場合、昨年同様に日銀による為替介入の可能性が期待されており、円の安定化につながる可能性があります。
こうした点を考慮すると、さらなる円安を緩和するメカニズムが存在することを認識する必要があり、潜在的な投資を検討する際に円切り下げに伴うリスクを懸念する投資家に安心感を与えることができます。
関連コラム
Contact