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香港の保険会社が続々とプレステージカスタマーセンターをオープン|香港保険・オフショア投資情報
2023.08.31
香港の保険会社が続々とプレステージカスタマーセンターをオープン
カナダ最大の保険会社マニュライフの新たなアジア地域CEOに就任したフィル・ウィザリントン氏はSouth China Morning Postとのインタビューで、「香港に2つ目のプレステージカスタマーセンターを開設し、中国本土のリピーター顧客からのビジネス拡大を狙う販売代理店をサポートするため、デジタル・ツールへの投資を拡大する。」と述べました。
ここ数年、中国本土からの富裕層顧客をターゲットとし、HSBCライフ、マニュライフ、プルデンシャル、スタンダードチャータードライフやサンライフなど、香港の保険会社が続々とプレステージカスタマーセンターをオープンしています。
中国では、自国の経済の先行き不安から、本土では大きなリターンを得られないため、海外での高利回りの銀行預金、保険、投資商品や米ドルの確保を急いでいます。
香港の各保険会社は、中国本土と香港の国境再開後に本土の顧客がより良い投資収益と人民元安からの保護を求めて香港に入国したおかげで、上半期の収益と保険契約の販売が堅調に伸びたと報告しています。
サンライフ社は、第2四半期の香港での新契約販売額は前年同期比4倍に増加し、香港を訪れる本土の中国人観光客が全体の20%以上を占め、パンデミック前の10%から大幅に増加したと発表しました。
またマニュライフ社も第2四半期には、香港の売上高が急増し、21億香港ドルに倍増、AIA社は上半期の新規取引額(VONB)が37%増加して20億2,900万米ドルに達したと発表しました。
パンデミック前から、中国人にとって、香港の貯蓄型保険や投資商品のほとんどが米ドル建てであり、また中国本土で購入できるものよりも手厚い保護や利回りを提供しているため海外で資産を購入するチャネルとして人気がありました。
独立系通貨アナリストのジャスパー・ロー氏は「今後も人民元を香港ドルや米ドルの預金に両替したり、リスクヘッジとしてこれらの通貨で保険商品や投資商品を購入したりするために香港を訪れる本土の顧客が増えるだろう」と述べています。
▼サンライフ香港のプレステージクライアントサービスセンターのオープン記念の様子
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