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保険業界の発展ロードマップを発表 -香港-|香港保険・オフショア投資情報
2022.12.12
保険業界の発展ロードマップを発表 -香港-
今月5日、Insurance Authority(以下、香港保険業監管局)は、「Reflect, Reset, Revive for a Resilient Future(もう一度振り返り、新たな決意で、力強い 未来をつくる。)」をテーマに、「アジア保険フォーラム 2022(Asian Insurance Forum 2022)」を開催しました。
香港特別行政区の最高責任者である李家超行政長官は基調講演を行い、「香港は世界市場と中国本土をつなぐゲートウェイであり、中国の巨大マーケットの優位性と内需の潜在力を主体とし、国内外の双方の循環を促進するという「双循環戦略」のもと、国際的なリスク管理センターとしての機能を強化していきます。そして、香港はこの都市に確立された利点を最大限に活用することで、国内循環の積極的な担い手であると同時に、国際循環の効果的な推進役であるよう努めています。」と述べました。
国内循環では、香港政府は香港・マカオ・広東省の九つ都市(広州、深圳、東莞、恵州、仏山、江門、中山、珠海、肇慶を含む)が対象となるグレーターベイエリア(GBA)に保険アフターサービスセンターを設立します。これは、香港で発行された保険証券の保有者に対する顧客からの問い合わせ、保険料の支払い、保険金請求、苦情処理などのサポートを強化するものです。また、政府は保険市場の相互アクセスを推進し、グレーターベイエリア(GBA)における連携強化を図っています。
国外循環では、香港は世界的なリスクマネジメントの中心都市であり、アジア地域の保険・再保険のハブとなっています。世界トップ20の多国籍保険会社や再保険会社のうち12社は、香港をアジア地域事業の拠点としてします。さらに香港保険業監管局のグループ全体の監督体制が国際標準と完全に一致するようになったことで、香港は保険会社グループにとってより魅力的な拠点となりました。このことは、アジア太平洋地域における香港の保険拠点としての地位を強化します。
上記のような将来の発展ロードマップは、保険業界のグローバルセンターとしての香港の競争力をさらに強化するでしょう。
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Insurance Authority(香港保険業監管局)とは?
https://www.jafunds.com/contents/column/524/
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