中国経済は防疫措置緩和後、回復する可能性が高い｜香港保険・オフショア投資情報

中国政府はゼロコロナ政策からシフトし、経済成長とパンデミック抑制のバランスをとることを強調しまし、政府は以下の防疫措置の見直しを発表しました。

• 濃厚接触者および旅行者の隔離期間2日短縮（7日間から5日間へ）。※中国に住所がない外国人旅行者は8日間のホテル隔離
• 航空会社に対する“サーキットブレーカー（一定数以上の乗客がフライト到着後のPCR検査で陽性となった場合に運航を停止する等）”措置の解除。
• フライト搭乗前48時間以内のPCR検査を２回から1回に変更。
• コロナ感染者の「二次接触者」の追跡停止。

市場は、中国が2023年に全面的に再開されると予想しています。ゴールドマン・サックスのマクロリサーチのチーフ中国株ストラテジスト、Kinger Lau氏は、「完全な再開は、規制の解除に伴い中国株の20％上昇をもたらし、株式市場に2兆6千億ドルを追加する可能性があります。」と述べています。しかし、ゴールドマン・サックス・リサーチによると、再開が遅れたり実現しなかったりした場合、中国株は15％下落する可能性があります。

中国人民元の強まり

2022年10月期12ヶ月間の年間インフレ率が7.7％と予想より低く発表され、米ドル安に転じたことを受けて、中国元が直近で急騰しました。また、中国政府が厳しいコロナ防止規制の一部を緩和することを決定したことも、人民元急騰の押し上げ要因になったとみられています。

中国は今月、予想外に弱い経済データの発表が相次ぎ、政策当局は景気刺激策を拡大するよう迫られています。また、ゼロコロナ政策の傷跡は深く、企業や消費者のマインドは依然として落ち込んでいます。最大の課題であるゼロコロナ政策の規制が緩和されていけば、中国経済は安定的な回復傾向を保つでしょう。

※チャート参照元　https://www.tradingview.com/chart/