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変動の激しいマーケットをどう乗り切るか|香港保険・オフショア投資情報

2022.05.30

インデックス連動型保険金融情報

変動の激しいマーケットをどう乗り切るか

前週末27日の米国株式市場は大幅続伸しました。週間ベースでは、ダウ工業株30種が9週間ぶり、S&Pとナスダックがともに8週間ぶりに上昇に転じました。しかしながら、このところの米株上昇の流れは弱気相場の一時的な株高とみる市場関係者は少なくなく、インフレ加速への懸念が後退しつつあるものの先行きに対する不透明感は依然として強く残ります。

中長期の積み立て投資の場合、市場の変動が激しい局面ではドルコスト平均法が有効的です。ドルコスト平均法とは、株式等の金融商品を一定の金額、一定の間隔で定期的に購入する投資方法です。このような分散投資は、投資のリスクを抑える基本的な考え方です。

 

例:ドルコスト平均法を活用して毎月600米ドル積み立てた場合

ドルコスト平均法

※表はイメージです。実際のお客さまのポートフォリオの購入数とは異なります。

10年以上の中長期の投資では、投資期間中に景気変動が起こることは避けられません。そのためこの手法が活用されることが多くあります。資産は定期的に分散投資されるため、ドルコスト平均法を活用する場合、短期的な市場の変動をあまり気にする必要はありません。

市場が不安定な時にドルコスト平均法で異なる資産や地域・セクターに分散することによって、市場変動からポートフォリオ価値を保護することもできます。また、ドルコスト平均法は、長期的にはファンド口数の購入価格が平準化されるため、リスクを低減する効果もあります。

市場の急落は、安値でファンド口数を買い増すチャンスとなります。

VIX指数とS&P500

また、市場のボラティリティ(価格の変動率)が大きい相場の中での継続的な投資が長期的な成長につながることが歴史で証明されています。

VIX指数とは、Volatility Indexの略で、シカゴ・ボード・オプション取引所(CBOE)が米国株価指数S&P500を元に算出・発表しており、相場の先行きに対する警戒感を数値化したものです。VIX指数は通常10〜20の間で推移しますが、30を超えてくると警戒領域と判断されます。

下の表とグラフは、市場が不安定な時(VIX指数の月末終値が30以上)にS&P500を買い、1年または2年間保有すると、利益を上げる可能性が非常に高いことを示したものです。1997年10月から2021年6月までの間では、29回VIX指数の終値が30以上となりましたが、2021年9,10月2008年9月を除き、S&P500は1年後、2年後にプラスとなっています。

下記の平均をとってみても、1年、2年後の平均利益はそれぞれ23.44%、36.85%と非常に高い上げ幅となっています。そのため、今年2月、4月の1年後&2年後のリターンも期待できます。

VIX指数の終値が30以上

S&P500_1年後

S&P500_2年後

1997年10月

20.12%

49.02%

1998年8月

37.93%

58.54%

1998年9月

26.13%

41.25%

2001年9月

-21.68%

-4.32%

2001年10月

-16.42%

-0.86%

2002年7月

8.63%

20.85%

2002年8月

10.04%

20.54%

2002年9月

22.16%

36.71%

2002年10月

18.62%

27.60%

2003年1月

32.19%

38.05%

2008年9月

-9.37%

-2.16%

2008年10月

6.96%

22.14%

2008年11月

22.25%

31.72%

2008年12月

23.45%

39.23%

2009年1月

30.03%

55.73%

2009年2月

50.25%

80.55%

2009年3月

46.57%

66.17%

2009年4月

35.96%

56.23%

2009年10月

14.19%

20.95%

2010年5月

23.48%

20.28%

2010年6月

28.13%

32.16%

2011年8月

15.40%

33.97%

2011年9月

27.33%

48.62%

2020年2月

29.01%

48.06%

2020年3月

53.71%

75.29%

2020年4月

43.56%

41.87%

2020年6月

38.62%

 N/A

2020年10月

40.84%

 N/A

2021年1月

21.57%

 N/A

2022年2月

???

???

2022年4月

???

???

平均

23.44%

36.85%

 

市場が下落した際は、資産が減り不安になることがありますが、感情に左右されず、ドルコスト平均法で継続的に積み立て投資することが将来的に有効と言えるでしょう。

 

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