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さらなる円安リスクへの対応策|香港保険・オフショア投資情報
2022.05.23
金融情報
さらなる円安リスクへの対応策
現在の円安ドル高は、米国が高インフレとなり、その対策のため米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げと量的引き締めを決定し、インフレの兆候が安定するまで継続される可能性が高まったことが背景にあります。
米国のインフレ率
米国消費者物価指数は4月に8.3%と40年ぶりの高水準に上昇しました。高インフレの原因は、食料とエネルギー価格の高騰、旺盛な消費者需要、サプライチェーンの混乱などです。物価上昇への対処は、米連邦準備制度理事会(FRB)の国内での最優先課題となっています。
米国の金利
米連邦準備制度理事会(FRB)は、インフレ率が下がるまで利上げと量的引き締めを続けるでしょう。「ミスター円」の異名を取る榊原英資元財務官は、FRBのタカ派的スタンスと日銀の緩和政策の間に著しい乖離があることが、円安の原動力であることに変わりはないと述べました。乖離が縮小するまで、円はドルに対して圧力を受け続ける可能性があります。
3月から5月にかけて、日本円は米ドルに対して20年ぶりの安値まで下落しました。輸出競争力強化のため、円安になることは何年も前からあります。日本円で資産を保有する人にとって、国際資産への分散投資は長期的な資産保全に役立ちます。海外資産を米ドル建てで保有することで、円安になればなるほど、その価値が高まります。
※チャート参照元 https://www.tradingview.com/chart/
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