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世界競争力ランキング2024 香港5位 = IMD (国際経営開発研究所)|香港保険・オフショア投資情報
2024.06.25
その他金融情報
世界競争力ランキング2024 香港5位 = IMD (国際経営開発研究所)
先日6月18日、IMD(国際経営開発研究所)は、世界67の国と地域を対象に、経済パフォーマンス、政府の効率、ビジネス効率、インフラの4つの要素にグループ化された指標を使用して、各国の競争力のランク付けを発表しました。
アジア太平洋地域において、香港のライバルであるシンガポールが、2020年以来4年ぶりに1位に返り咲きました。シンガポールは4つの要素全てで堅調な成績を収めましたが、特に、ビジネス効率の面で際立っており、労働市場の基礎的要素の指数では3つ順位を上げてトップの座を獲得しました。
また、技術インフラでも首位を獲得し、総合インフラ部門での順位をこれまでの9位から4位に上げました。
一方、香港も2つ順位を上げ、5位となりました。
中でも、新型コロナウィルスの影響で停滞していた経済パフォーマンスの要素では、昨年の36位から大幅に順位を上げて11位となりました。
シンガポールと香港、どちらも総合的には高い順位を獲得しましたが、インフレと生活費の上昇への対応に関しては、シンガポールは世界67ヶ国中62位、香港は65位とそれぞれ低いランクを付けています。
日本は昨年から順位を3つ下げ、過去最低の38位となりました。アジア太平洋地域の中でも、日本の競争力低下は著しく、既にマレーシア、インドネシア、タイ、韓国にも抜かれています。
今後の日本については、以下のような課題が挙げられています。
- 人材、スタートアップ、イノベーションに投資することで生産性を高める。
- 再教育、キャリアの柔軟性、流動性を通じて労働市場改革を推進する。
- 人口減少と高齢化の問題への取り組み。
- 財政バッファーを再構築し、財政枠組みを強化する。グリーン経済への移行。
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