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歴史的な円安。香港保険の契約は円高になるまで待つべき?|香港保険・オフショア投資情報
2024.04.29
歴史的な円安。香港保険の契約は円高になるまで待つべき?
29日の外国為替市場で円相場は一時、1ドル=160円台まで下落しました。
1990年4月以来、およそ34年ぶりの円安ドル高水準です。
4月15日、米国では様々な動きがあり、米国の経済指標の発表や先月の小売業の売上高が市場予想を上回ったことで、連邦準備制度理事会(FRB)の利下げが遅れるとの見方が広がったことが最近の円安進行のきっかけとなりました。
そして26日は、日銀が金融政策の据え置きを発表し、円安がさらに進行しました。
下記は2011年以降、毎月1日の終値をグラフにしたものですが、なんと2012年1月1日の終値は76.19円!!!2024年4月1日の終値154.38円の半値以下!!
※Yahooファイナンスより 2011年1月~2024年4月の毎月1日の終値
為替手数料は考慮しないとして、もし2012年1月に100万円分の米ドルを買って、2024年に円に戻したら、、、、
なんと2倍以上!
この例の場合は、円高から円安になったので、最終的に円で受け取った時に得をしましたが、もし逆だったらどうでしょう。
これだけ為替レートの変動があると、香港の貯蓄型保険を検討している方は、為替リスクが気になりますよね。
それでは、契約時に1米ドル=150円だったけれども、解約時に1米ドル=100円になってしまったら、円ベースでどれだけ解約返戻金が違うのか見てみましょう。
例:Aさん 30歳
契約商品: サンライフ社 サンジョイグローバル
保険料: 年間保険料15,000米ドル 2年分一括払い(全期前納)
想定
支払い時の為替レート:1米ドル=150円
解約時の為替レート:緑枠⇒1米ドル=150円、赤枠⇒1米ドル=100円
※為替手数料や支払い時手数料等は含まず
※サンライフ社サンジョイグローバルのイラストレーションを元に作成
まず、青枠ですが、1米ドル=150円の時に保険料を払ったため、払込保険料は450万円となります。
想定1:解約返戻金の受け取り時も1米ドル=150円の場合
保険料支払い時と為替レートが同じなので、保証された解約返戻金と非保証の解約返金を足した黄枠の米ドルの想定合計解約返戻金に、150円をかけたものが日本円の解約返戻金(緑枠)となります。
そして、返戻率(緑網かけ)は、15年で約1.9倍、30年で約5.4倍にもなります。
想定2:解約返戻金受け取り時に1米ドル=100円の場合
今は歴史的円安なので、実際に解約返戻金を受け取る時に円高になってしまったらどうしようと心配されている方も多いと思います。
まず想定1と同様、保険料の支払い時は1米ドル=150円なので、払込保険料は450万円です。
解約時に1米ドル=100円になった場合、保証された解約返戻金と非保証の解約返金を足した黄枠の米ドルの想定合計解約返戻金に、100円をかけたものが日本円の解約返戻金(赤枠)となります。
そして、返戻率(赤網かけ)は、15年で約1.3倍、30年で約3.6倍にもなります。
まとめ
さすがに1米ドル=150円の時の解約返戻金と比べると、返戻率に大きな差がありますが、日本の個人年金の返戻率が30年で1.08倍くらいなので、それと比べれば1米ドル=100円になってしまっても、まだまだ日本とは比べ物にならないくらい返戻率が高いことがわかります。
保険料を円で払おうと考えている方にとっては、これだけ円安が進むと躊躇してしまうかもしれませんが、日本の経済や通貨を考えると、早目のリスク分散投資が必要かもしれませんね。
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